標高差:841m
累積標高差:1,141m
長野県北安曇野白馬村
登り:2時間58分、下り:2時間19分(リフト2本利用)
トータル:5時間34分 (休息時間17分含む)
ウィキペディアから
越飛騨山脈(北アルプス)の後立山連峰にある標高2,696mの山。長野県と富山県の県境に位置する。
山頂から東に八方尾根が延びており、これがもっとも容易な登山コースである。 また八方尾根の麓には国内でも最大規模を誇る八方尾根スキー場がある。
ほかに、山頂を経由して南の五竜岳方面、白馬鑓ヶ岳方面の縦走路もあるが、いずれも岩場や鎖場が多く八方尾根よりは難易度が高い。 特に白馬鑓ヶ岳に至る縦走路は不帰嶮と呼ばれるキレットを通過する難コースである。
他に、唐松岳頂上山荘より西に向かって、祖母谷温泉を経て黒部峡谷鉄道の欅平駅まで標高差2000m以上の長大な登山道がある。
Road Map :長野道を豊科ICで下りて、R147からR148を北上し、白馬村から黒菱林道に入る。
Route Map:黒菱からリフトに乗り黒菱平に入り更にリフトに乗って八方尾根に達する。後は八方尾根から山頂を往復する。
唐松岳
'05年に今日と同じ黒菱から五竜岳を往復した時、唐松山荘から眼前の唐松岳を見て登る気力は湧いて来なかった。 あの時、五竜往復で11時間33分掛かっており、唐松岳に寄る余裕はなかった。
今日の唐松岳は
リフト利用で、五竜の時と比べると考えれないほど楽な山歩きであった。
流石、北アの入門コースである。
今日の温泉
帰宅するだけなら温泉に入って帰らないのだが、高速深夜料金を利用する為には車中泊が必要で、汗を流してから帰ることにする。
割引券は八方温泉ならどこでも利用出来る様であるが、帰宅途中にあった ”第一郷の湯”に入る。 通常料金500円であるが、かけ流しの湯だけが取り得の感じの素朴な温泉だった。
帰路は大雨
先週同様、滋賀県付近でゲリラ豪雨的な大雨となり、今回も涼しく帰ることが出来た。 帰宅時の雨は大歓迎である。
2012年度の北ア遠征は2山のみ
08/16 08/17
爺ヶ岳 ⇒ 唐松岳
−−− |
駐車場 |
八方池山荘 |
八方池 |
丸 山 |
唐松山荘 |
唐松岳 |
登り→ |
7:00 |
7:20 |
7:51 |
9:00 |
9:40 |
9:58 |
←下り |
12:34 |
12:11 |
11:40 |
10:59 |
10:29 |
10:15 |
前日の移動
”爺ヶ岳”登頂後は温泉で汗を流し、コンビニで買い物をして黒菱には15時過ぎに入る。 16時には梅酒とコンビニ弁当で夕食とするが、暇なので周辺をブラブラする。
'05年に来た時には林道ゲートに”登山道”の表示があったが、今日見ると徒歩でも入山禁止と書かれている。 リフトに乗って楽に行きたいが始発は7時10分と遅い。
歩きなら5時には出発出来るので、歩きの方が絶対に早いが温泉付リフト券なるものがあり、リフト往復と入浴券が付いて1200円、これなら7時10分まで待つべしとリフトで登ることに決める。
〔244〕唐松岳 (2,696m)
黒菱の御来光。 夜中、寒くて目が覚めると満天の星空だった。
”カフェテリア黒菱”にはウォシュレット付の綺麗なトイレ有。
リフトの始発の7時10分までどう時間を潰そうか。
昨日は満車状態であったが、車中泊している車は少なく6台程度。
しかし、7時前になると続々と車が上がって来た。
'05年に来た時は登山道となっていた林道ゲートには徒歩でもダメの表示に変わっていた。 歩いて登っても標高差300m、40分程なので歩いて登ろうかとも思ったが、前回のしんどかったことを思い出して、今日はリフトに乗ることにした。
'05年の時の
登山口表示。
黒菱の駐車場から見た ”白馬三山”。 この後、ガスが上がって来て、大展望はこれが見納めとなる。
昨日、八方池まで行ってガスでまったく展望を得られなかった御夫婦がこの展望を見る為に車で上がって来た。
今朝の一瞬だけでもこの大展望を見られたのはラッキーな方かも知れない。
小さく書かれた ”温泉セット券”を見付けたのが運の尽き、
これに欲がかられてリフトを使うことにした。
20分で八方池山荘のある八方尾根取付きに着く。 彼はいつも遊歩道を歩くらしいが、俺の希望で前回と同じ登山道を登る。 これは不正解で遊歩道を歩く方が随分と楽出来る。
登山道は岩ゴツゴツで歩き難いだけ。
暇なのでリフト乗場のおばちゃんと話ししていると、始発7時10分
の所を7時に乗せてくれた。 恥ずかしながら今日の一番乗りとなって
しまう。 8分で黒菱平に着き、リフトを乗換えて八方尾根に向う。
2本目のクワッドリフトでは隣りの車の住人と一緒となり、
この後、一緒に登ることになった。
ガスに包まれているが ”五竜岳”が望めた。
前回はこの辺りから大展望を得られたので、
その時の写真を ”リンク”しておきます。
途中から遊歩道の木道に戻る。 これは楽チンな道だった。
今回は遊歩道の木道でトイレに着いたが、前回は右側の登山道から
トイレに行き着いたのを記憶している。 7年前にこの木道はあったのかなー?
”白馬三山”への大展望のはずであったが、ガスが活発に上がって
来ており山頂付近は見えない。 名古屋からの彼は2年前にここに
来ており、ガスで何も見えなかったので、今日、この展望が見られ
ただけでも大喜びしていた。 俺に取っては残念な展望なのだが・・・
まだハイカーが少ない ”八方池”が見えて来た。
駐車場で会った御夫婦は、昨日何も見えなかったと言われていたので、
これだけ見えれば贅沢は言えないか。 言ってもどうしようも無いし。
八方尾根で指標である ”丸山”が見えてきた。
リフト駅から31分で ”八方池”の横を通る。
ガスで ”逆さ白馬三山”とはいかなかった。
”八方池”には下り時に寄ってみようと思う。
残雪の下を通ると冷たい風が降りて来て天然クーラが気持ち良かった。
八方尾根の植生の不思議である高山帯から樹林帯に入って行く。
樹林帯に入り日影となると、涼しくて気持ちが良い。
名古屋からの彼にずーっと付いて行っているのであるが、俺のペース
より少し早く、ちょっと写真を撮っていると置いていかれる。
それに追付くのに疲れる。 しかもまったく休憩せずに歩いて
くれるので、しんどいやら嬉しいのやら。
兎に角、写真の被写体を逃がしたくない。
近くだと思っていた ”丸山”に中々着かない。
植生は再びハイマツの高山帯となって来た。
いつも ”不帰ノ嶮”だけは良く見えていた。
唐松岳に登頂出来て余裕があれば ”不帰ノ嶮”まで足を踏み入れてみたい。
振り返り ”八方尾根”を見ると登山道の穏やかさが良く判る。
リフト駅から1時間40分にて ”丸山”(2,430m)に着く。
多くのハイカーが休息していたが、
休息無しで通り過ぎる彼に付いて行く。
”不帰ノ嶮”だけにはガスが乗っていない。 さて”唐松岳”はどうなのか?
”丸山”を抜けると山岳路となってくる。
ここも崩壊帯であるが、何事もなく通り抜けることが出来た。
この崩壊帯は記憶にあり、懐かしい感じがした。
2時間20分にて ”唐松山荘”に着く。
剱、立山の大展望は残念ながらガスで隠れてしまった。
回り込むと ”唐松山荘”が見えて来た。 前回はこの辺りで親子の
ライチョウを見ることが出来たのだが、今回はまだ会っていない。
名古屋からの彼は ”唐松山荘”には良い思いは無く、雨宿りを申し込んで
追い払われたらしい。 それは唐松山荘が悪いのではなく、
その時のスタッフが悪かっただけだろう。
これだけ周辺の山々がガスで覆われているのに ”唐松岳”にはガス一つ無い。
昨日の爺ヶ岳と同じ現象に運の良さを喜ぶ。 ガスが上がって来ない内にと休憩無しで山頂に向う。
ロープで立入りを規制した登山道の両側には終盤の ”コマクサ”が一杯咲いていた。
”白馬三山”のガスは依然、切れてくれない。
ガスが乗っていない内に足取り軽く山頂へ。
リフト駅から2時間38分にて ”唐松岳”(2,696m)に着く。
駐車場からなら2時間58分となり、
意味も無く3時間を切ったことを2人で喜ぶ。
ここで初めて自己紹介をする。 名古屋からの中上さんは44歳、
思った以上に若かったので驚いたが、彼は俺の歳を聞いて驚い
ていた。 こんな若いハイカーに休憩無しで付いて来た俺は相当
無理をしていたのかも知れない。
ガスの状態により ”五竜岳”の山頂が見える時があったが、
全容を見るには至らなかった。
難所と言われていた ”牛首”をトラバースして ”五竜岳”に
行ったのは7年前であるが、特に難所とは感じなかった。
予定通り ”不帰ノ嶮”まで行こうと登山道を確認すると、普通に登山道が付いており、
急に行く気が無くなってしまった。 ”不帰ノ嶮”へは今後、縦走して行ってみたいと思う。
山頂でまったりとしたお昼休憩を17分取って下山する。
今日の天気予報は昼から崩れるらしい。 下山時はガスってくれた
方が涼しくて楽チンだ。 雨さえ降らなければ後は何でもOKである。
中上さんは山荘にザックをデポして山頂に登ったので、山頂で食事は
せずに山荘での食事となったので、山荘で別れて先に下山する。
お花の写真を封印していたが、お花畑に魅了されて撮ってしまう。
東北、北海道の山程ではないが、花の種類が多く、
花名を上げていっているだけで楽しかった。
天然クーラの残雪に戻る。 やはりここの涼しさは寒い位だった。
”八方池”に戻ると、遊園地かと思うほどの観光客がかっ歩していた。
これを見て下山時に八方池を散策する予定を取止めた。
ハイカーが増えて来て下山の邪魔になるが、この先、もっと凄いことに。
「お前ら、なんでそんなに歩くの遅いんじゃ!」とムカムカしな
がら右側通行の木道を右に左に渡りながら100人位を抜いて行く。
ハイカーも少し居たが、半分以上は観光客だ。
先行者を抜くのに忙しく、展望を見ている暇も無い。
木道がダブルだったのが救いであった。
やっとリフト乗場が見えて来た。 そして人々々。
黒菱の駐車場を見下ろすと、出発時の早朝と違いびっしりと
駐車されていた。 5時間34分にて唐松岳登山を終える。
追付いて来た中上さんとおいらも滑ったことのある八方スキー場のゲレンデの
話しをしながらリフトで下る。 中上さんは八方のシーズン券を買うらしいので
スキーにおいても相当のつわものなのだろう。
割引券利用で200円で入浴出来た
八方温泉 ”第一郷の湯”にて汗を流す。
前回の様に徒歩で登ろうかとも思ったが、
結局はリフトに乗ることにした。
からまつだけ
2024年6月6日改定
今日の温泉